板橋のある窓

f:id:sakush0:20221202150239j:image

 

建物の立面に矩形が繰り返されるとコンポジションのセンスが問われる。対比的な形を用いると記号論へと展開する。

 

今日会ったのは前者だ。

 

内部喫茶体験において一人が空間に立ち向かうとき、ある行為を実施しない場合、その体験のほとんどが視線に重点を置くこととなる。

 

アイレベルというモジュールにより作り込まれた矩形の連続と配置計画は外部において一種のグラフィック要素を帯び、街行く人を楽しませ、内部において見込みの深い塗り込まれた木枠は通りの景色を切り取る「窓」となる。

 

超作為的なのに作り込まれた感じのない、柔らかい雰囲気と座りの良い設計に感銘を受けた。

 

f:id:sakush0:20221202150234j:image