・自分の立ち位置 / 建築家のあり方 この2項の矛盾について
(1)家具スケールから建築を考えるという意志と能動的に作家性を帯びた現代建築は同じなのか
(2)一つの統合された全体の考えとコンセプト、図式的ルールからできる形態操作は同じなのか
(3)家具から建築を考えた場合、能動的かつ調度品になり得ないことと家具は住まい手が集めそれぞれの思いを込めて使われる。そのことによって一つのスタイルができることは矛盾している
(4)他者に依存する態度と専門家としての責任のバランス
例)早坂さん:責任がなかったタイプ
関根さん:村野さんがそのバランスをうまく統合していた証明
(5)今の自分は言説、事例、敷地、ピクチャレスク、調度品という他者に依存しつつも、選択は建築家の自分がしているのでその態度は間違ってはいないのではないか。
・調度品 / デザイン この2項の区別について
(1)調度品の定義について
・長い時間使用されてきたもの
・その家具がある一定の時代に作られたことを証明でき、当時の流行(様式や装飾)、技術(構造や彫刻)、材質 等の要素を内包していること
・金銭的価値がつく
・銀製品(925、作者の印)/木製品(マホガニー、オーク、ウォルナット)
(2)デザインするモノについて
・道具でもなく建築と一体になるモノではない ➡︎ 道具も調度品になるし、建築は調度品になるべき
・もし調度品をデザインするなら、今デザインされたモノがこのアノニマスな世界で100年後に様式として認められるのか
・自分の考える調度品はすでに使われてきたものに対して
・様式を知った上でそれを楽しむ態度は施主のひとつの文法でありスタイル足り得る
➡︎すでに市場価値のあるモノをそのまま放り込みそれに見合う建築空間の提案をする
➡︎すでに市場価値のあるモノを模倣し自分なりのデザインに落とし込み提案する
・ゾーニング1(コンテクストから考える)➡︎ 平面/断面
(1)敷地の条件(山、眺望、気候、方角)
(2)アプローチからの見え
・ゾーニング2(空間構成から考える)➡︎ 3次元空間
(1)経験に基づく空間シークエンス
(2)領域の分化による見えの原理(空間によって変化する)
(3)人間➡︎建築形態(plan/section)➡︎作家性でない、ひとつの統合された言語である証明
人間➡︎調度品、家具、窓、壁の配置
人間➡︎デザインされるべきモノの決定
・ある様式の家具を置く
・見合う壁紙のデザイン
・フローリング(目地の間隔)
・ゾーニング3(被覆の原則から考える)➡︎ 素材、色の選択
(1)ある空間を欲するとき、考えるのは躯体ではなく表面であること
自然に囲まれたい、何色がいい、華やか、コンクリが嫌 etc…
・自分の設計態度
造形原理の探求?