発注者能力

自分ではできないこと、を他人に頼むこと。その実施に伴う対価を支払うこと。仕事について。 自分でできるけど、他人にお願いしたいこと。同上。 お願いしたり、頼み事をするのであれば、その他人を選ぶのも自分の責任。 仕事が始まった以上、当事者のみでや…

喫茶竹の熊

下川徹氏による自然と対峙した建築。 開店前に拝見し、意図を読み取った。 まさに発表の文章は予想通りで嬉しい。 分かるけどできない。 心の清浄さについて。

ベルテ西参道

田邊博司の集合住宅。 反転曲線の輻輳による質量感のコントロール。 3次元の立体造形から、建築部位の面の中で行われる割り付け、銘板まで。 空間に貢献する線を適切に与えること。設計者の責任について。

目指すところ

自分の理想や超えたい壁を登るための手立てを模索している。 師匠がいればそれも苦労しないかもしれない。 いや苦労してどんな施工者と対峙しても設計者として生きていきたい。 ところが図面を書けない施工者ほど怖いものはない。図面を描くという、能動的な…

経験

上下関係はあってないほうがいい 尊厳が保たれればそれで良い 経営者としての側面を持った上の立場としても同じだと思う 大局を見て駒を動かす感覚で仕事をしているようでいい組織になるだろうか 人間は駒ではない 水の流れを決め、レールを敷く その意味や…

自分の評価は誰がする

自分のことは自分が誰よりも知っている。わけではない。 自分のことは他人が1番知っている。わけではない。 会社が給料で評価している。わけでもない。 会社を作っている人が情で評価している。わけでもない。 ぼくはぼくを自分で評価するために、その評価軸…

常に空間の質を言い表す文字、言葉を探している。 職人との意思の共有は図面という技術だけではない。 対話、という形で伝達行為がとれるのであれば、言葉を必要とする。 部材の仕上げ具合のことを、その大工さんは「味」として理解してくれた。 伝わった、…

いよいよ

検討でめちゃ書いた汚いパースを少しだけ清書。午前中で終わるくらい。 図面に力入れるとパース作ってる時間ないし、お客さん承認より施工に伝えることのほうが大切。パースで、指示するのはデザイナー。パースは施工に対して伝わる技術ではないと思うから。…

名人は人を謗らず

2023年、大人になりたい 精神的に 他人と自己を比較し、自分の行動を正当化するために、他人の行動を間違っている、不足している、劣っている、などの見方を知らず知らずのうちに行ってしまう。 そしてそれが言葉に出てしまう。 聞いた側の気持ちは、良いも…

いつからだろう。母親とまともに会話できるようになったのは。生活のこと、職業のこと、恋愛のこと。僕が大人になるたびに、深く広く聴き入れ、諭してくれる。 母親は血縁がある。 そのためかわからないけど、潜在的に物事への視座も近い部分があるかもしれ…

光を聴く

形を捉えるか(構造)、光を捉えるか(環境)、またそれらの乗算によって得られた空間を捉えるか(意匠)。他にも要素、エレメントとなることは多くあるが、最近は光を意識的に捉えている。設計している時も、陰を描くようになった。

凸目地

内井昭蔵が好んで用いた目地。 目地は部材同士の間、継ぎ目になる部分をさすが、凸目地は凹目地より一手間かかる。 木であれば目透かしの上に部材を取り付ける手間が、RCであれば型枠大工の手間が増える。 ただこの凸目地が生み出す規律と陰影は建物の美観に…

大切なこと

お花をいただいたり、お渡ししたり。 小さなお花が持つ大きな力。 幸せ。 ひとを想う大切な気持ち。 頭でっかちなぼくだけど、ぼくだからできることもある。 大切なことを言葉で伝えられる、そんな大人になりたい。言葉で伝えられないときは、また違う方法を…

不安定

個人でも仕事をいただいている。 自らの精神衛生状態のコントロールがなかなか難しい。 心が重くなる。 気が重くなる。 元気つけてくれるものはなんだろうか。 建築だろうか インテリアだろうか 家具だろうか 知人だろうか これを内発的に行えるようにできな…

基準

空間に身を置いたとき、見えない線を見つけることが最近の楽しみである。 対称性であったり、連続性であったり、無意識の内に目に見える心地よさだけを味わいがちだが、その心地よさを生み出す本当の核にあるもの、それが基準線であるからだ。 その基準線は…

ある図書館

湯河原で消防署へ出張。 担当物件の飲食店として消防法上、3号ロ、複合用途として16号イに該当する2階建て木造建築の事前相談をしに行った。 少し早めに到着して、建築を堪能。 道路から建物へアプローチする軸線に込めた想いを建築家から感じ取る。 矩形と…

東大

本郷で現場が進んでいる。実施図を工事前に全て上げ、割り付け材料の図も揃えたので、定例がとても速やかに終わる。 今日は建築に癒されようととりあえず東大に入った。 言語化には時間がかかりそう。 視点だけ残しておこう。

M邸

進来廉による邸宅。 インテリアスタイリストの竹内くんにお供して現ギャラリーとして引き継がれている空間を味わう。 RC壁式構造とし、構造体の「間」にサッシュを納める。木製雨戸の幅を壁面と合わせることでファサードの日本的な「間」プロポーションを実…

白と黒

壁を立てるだけ。 にしてはかなり力を注いでみた。 といっても時間はあまりかからなかった。 技術を持つことは精神と別の場所で自信になる。 自分の設計は芯が大切だ。 中身のある設計。 精神性がある設計。 墨出しの瞬間に職人に全てが伝わる。 今まで考え…

複雑さ単純さ

その場所にはそもそもこういう場所、建築、空間が必要であるという強固な意志、欲望が基準線を通り芯を導き、土地に根付く。 街区に平行な立面、角地を柔らげる立面に穿たれた2つの角の取れた陰り。 室内と室外の異なる要求に対し、増殖された基準線が作り出…

地縁

人それぞれ一定のコミュニティに属しているだろう。 家族の繋がりである血縁、住む拠点、帰る場所としての家が近いもの同士が繋がる地縁、好きな趣味や生活の態度などが似たもの同士が繋がるコミュニティ縁。 こと地縁に関して言えば、賃貸型住居に住む人間…

板橋のある窓

建物の立面に矩形が繰り返されるとコンポジションのセンスが問われる。対比的な形を用いると記号論へと展開する。 今日会ったのは前者だ。 内部喫茶体験において一人が空間に立ち向かうとき、ある行為を実施しない場合、その体験のほとんどが視線に重点を置…

定着度

器の世界では、所謂道具、というスケールにおいては、用途に適したカタチが人間の手に馴染むカタチでもあることが評価軸の一つにある。 手に取ったとき、見た目の素材や形から我々に訴えかけてくる重み、バランスなどがしっくりきた際に「手取りが良い」と表…

連舞

「人それぞれの幸不幸は、生得の心ばえや運命の如何で、誰もが抱えているものなのだ。それに惑う暇があったら、こうして踊っていればいい。」 本を読み、思考を真似び、建物を体感し、感覚を研ぐ。 何を迷う暇があろう、都内にいるなら全て見てから拠点を変…

近所散策

明治神宮宝物殿、1921年築。 2022年11月訪問。 伊東忠太監修、大江新太郎設計、佐野利器構造のスーパーエリートによる建築。 たまたま散歩で行くと、展示会期中により中まで入ることができた。 朝鮮からの影響を柱の胴張り、軒と棟の反り上がりに見ながら、…

house / shop G 内覧会 私見

福岡市姪浜駅から歩くこと10分程度で目的の場所に到着する。 元々宿場町という特性を持った姪浜は天神や博多、空港へも地下鉄で移動可能な居住区である。瀟洒なカフェやマンションが見受けられ、人口増加傾向や街の変化に呼応する建築が求められるような敷地…

山脇巌設計 三岸アトリエ 木造モダニズムを見学してきました。

竣工時の写真(山本さんに送っていただきました。) 追記:『Two Houses』の感想 経緯 建築概要 設計者 施主 設計意図 螺旋階段 大空間 大きな開口部 家具 空間構成 平面図 アトリエ 玄関 アトリエから2階へ サンルーム 和室 テラス お庭 ディテール集 登録…

建築に近づくために。

挨拶 建築に近づくために プロジェクトについて 設計内容〈よねこベーカリー〉 設計内容〈cafe kaeru〉 設計内容〈CAPRICE 辻堂〉 思考の変化。仕事にするには。 挨拶 お久しぶりです。 ブログを書く、言葉を操る行為、から若干逃げていたと言えるでしょう。…

吉田五十八設計 旧猪股邸を見学してきました。

お久しぶりです。 端正な佇まい 水平連窓? 茶室 リビング等 洋室 和室 床の扱い ウォークインクローゼット その他もろもろ お久しぶりです。 久しぶりのブログですネ。 大して忙しくしているわけでもなく、ただ知的欲求と承認欲求を満たすことに没頭してい…

山脇巌設計 三岸アトリエ 木造モダニズムを見学してきました。

竣工時の写真(山本さんに送っていただきました。) 追記:『Two Houses』の感想 経緯 建築概要 設計者 施主 設計意図 螺旋階段 大空間 大きな開口部 家具 空間構成 平面図 アトリエ 玄関 アトリエから2階へ サンルーム 和室 テラス お庭 ディテール集 登録…